デューイの教育思想について現代の学校のあり方を再検討したレポートです。
デューイの教育思想に基づく現代の学校教育のあり方
現在日本では、新学習要領に移行するために各学校では、新たな試みが始められている。
主に挙げられている内容としては、アクティブラーニングや、英語教育の強化などがあり、
生徒自らが考え、判断、表現できる人材の育成だ。また総合学習や道徳学習の教科化も行
われる。道徳に至っては教科書化までされた次第である。本文では新しい学習要領を念頭
に置いてデューイの教育思想と比較しながら新しい教育改革の問題点をあげて、さらなる
改革に必要な改善点を見いだしていきたい。
「ジョン・デューイ」はアメリカの教育学者であり、新教育の提唱者である。デューイの
捉えていた教育とは、連続的な成長の過程であり、成長という理念に基づいて形成された
ものだった。そしてその成長の条件としてあげられたのは、未成熟の状態であることであ
る。デューイは「未成熟の可能性を消極的なものと仮定することの危険性は、それが静寂
な目的を理想や基準として設定することを考えるとき、明白になる。成長の完遂は、完成
された成長、すなわち不成長、もはや成長することのなくなった何者かを意味するものと
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