2020年12月佛大通信の生徒指導・進路指導の研究(初等) のレポートです。参考にしてください。
教授からの講評:生徒指導の定義について、学習指導要領や「生徒指導の手引き」からきちんと引用し、その原理や意義について記述できています。また、中学校および高等学校の生徒指導において、とくに強調すべき点や実際の事例に基づいた指導の留意点なども詳しく記されています。大変秀逸なレポートです。
中学校・高校における生徒指導の原理及び意義は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、生徒指導の具体例を示しながら説明してください。
はじめに
社会の変化が激しい今の時代では、あらゆる方面で変動が行い、それに伴って、様々な問題も起こる。学校では、求められる教育を目指すために、教科教育はもちろん、教科外教育である生徒指導や特別活動も、よく車の両輪のように、バランスをよりよくとる必要がある。そのため、
学校や教師は何をどのように考えたらよいのか、特に「生徒指導」に関する学校と教師のあり方について、まとめていきたい。
一、生徒指導とは何か
生徒指導は、教科指導と並ぶ重要な教育機能をもつ活動であるといわれる。学校教育全般にわたって、「すべての生徒のそれぞれの人格のより良き発達を目指すとともに、学校生活が、生徒の一人ひとりにとっても、また学級や学年、さらに学校全体といった様々な集団にとっても、有意義にかつ興味深く、充実したものとなるよう」と『生徒指導の手びき』によって定義されている。
そして生徒指導の形態としては、個別指導と集団指導の二つに大きく分けられる。一つ目は教育相談で個別指...