臨床心理学概論の第一課題です。『エリクソンの発達論とフロイトの発達論の観点から両者を比較したうえで青年期の問題について論じなさい』評価S 1583字
第1課題第1設題
大人になりきれない若者、社会的自立ができない若者が増えている。経済状況の悪化が挙げられるが、それだけの理由であるとは考えられない。経済面よりもどちらというと心理面の問題で、モラトリアムの長期化から来る自我同一性の拡散が一番の問題ではないだろうか。そこでいくつかの発達論の観点から青年期における問題点を取り上げることとした。
まずフロイトの提唱した心理性的発達理論では、幼少期における広い意味での性的な衝動がヒトの人格を形成するとしている。口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期以上5つの心理的段階に分かれておりこれらの心理的段階が充足すると、健康な人格をもった人間に繋がるとされている。また、これらの性的な衝動がある段階、期間に固着するとノイローゼやヒステリーといったものが発症すると仮定されている。口唇期とは、生まれてから生後一年までの間を指します。この期間は母乳をもらうことから口唇部分の刺激に性的な衝動を感じ、母親への信用などといった感覚を学ぶ期間である。この口唇期で固着が起こると依存性が強くなり、喫煙や過食などといった人格となる。肛門期は、1歳から3歳までの間で膀胱や肛...