講評:①②共に適切な内容です。 一発で合格いただきました。
教材の第9章(情報構造)に関連して、以下に示す二つの課題に取り組むこと。リポート作成の際には指定の教材や参考文献はもとより、必要に応じ他の文献も参照すること。また。通し番号を振った例文を必ず提示し出典を明らかにすること。
①教材の9.4.1で扱われているthere構文について簡潔にまとめよ。
②情報構造と密接に関わる構文の一つであるthere構文について、その特徴や課される条件・制約などについて参考として挙げられる文献などを用いながら論じよ。
参考文献:謎解きの英文法 省略と倒置 くろしお出版 ※丸写しやコピペは違反となりますのでご理解の上、ご購入ください。
1 there構文の機能は、ある物の存在や出現を新情報として提示することである。話し
言葉や書き言葉の文は既知から未知、旧情報から新情報へと流れる構造を持つので、文頭
に提示される新情報の唐突さ、不自然さを避けるために形式主語thereが用いられる。そ
の談話の情報構造に合わせて、新情報を後ろに回すのがthere構文の重要な役割である。
そのため通常は特定されている事柄、定名詞句は共に用いられないが、次の様な例外もあ
る。1A: What can we read to them? B: Well, there ’s this book, and there ’s the
book about Snow white, and there ’s Franklin ’s autobiography. 質問の答えをリス
トする場合、聞き手にとって本という名詞は既知であるが、その種類や内容については新
情報であるからこれが可能になる。もう一つは2の様に、談話の場面や話し手と聞き手が
共有する視界の中に新たな何かが登場した場合、この‘’新たな何か‘’が新情報を担う
ため、there構文が可能にな...