福祉系通信制大学の障害者福祉論スクーリング試験の解答です。最高評価の「秀」をいただきました。
障がい者が地域生活を営む際の問題点と解消方法について考えるに当たって、私は、先
月の参議院選挙に立候補した重度身体障がいのある2人の演説により、自分自身のこれま
での考え方を大きく揺さぶられたことを思い出した。特に、女性の候補者が次のように話
したことが、今も頭から離れない。
「幼い時から健常者と分けられて生きてきて、それがどんなに恐ろしいことかを地域で差
別される度に思い知りました。信号も知らない、切符の買い方も分からない、何もわから
ない私が生きていくには、社会はあまりにもバリアが多く、とても冷たいものでした。」
その演説は、まるで私に言われているかのように胸に突き刺さってきた。障がい者が立
候補したという事実に驚いていたその時点で、私が無意識に差別的な見方をしていたこと
を浮き彫りにされた気がしたからだ。そして、彼女が言うように、私たちは彼女たちとま
るで別の世界で生きているかのような社会を作っているのだということを自覚せざるを得
なかった。
今の社会は、障がいの有無によって、生活の場所や機会が分けられる場合がほとんどだ。
そこに一番の問題点があると考える。私は保育の仕事に...