姫路大学 発達心理学2(訂正)

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    資料紹介

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    2発達初期における環境の役割について述べなさい。

    精神分析学者であるフロイトは、神経症の治療経験から精神分析論を発達させた。フロイトによれば、子どもは5歳~6歳までの間に、パーソナリティの基礎が形成されるとした。そして、人間形成に及ぼす初期からの人間関係の重要さを強調した。
    初期経験の重要性については動物行動学者のローレンツも刻印づけによって証明している。ガチョウのひなは孵化した直後の一定時間内に眼にした者を追従するが、短時間に起こった対象にその後も追尾し続ける。しかし、この一定時間を過ぎた後はこの現象は生じない。このことから、短い時間に限って生じる現象であることで、その期間を一度過ぎれば生じないこと、成体の行動が完成するはるか以前に完成されることが特徴として挙げられる。孵化した直後は未熟な体で外敵の存在など死の危険が高い。その為、孵化した直後に追従する対象を認識する。初期の環境が重要である。
    フランスで野生児が発見された。野生児とは、人間社会から逸脱した野生環境の中で、成長した子どものことである。その特徴として、人間関係が成立する愛情を示さないなど、基本的な記憶力、判断力、模倣能力...

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