①養護教諭の職務とこれからの養護教諭の役割について説明しなさい。
養護教諭は、看護師と異なり、養護教諭免許を持つ専門の教諭で、教育職であることはもちろん、「養護」の考え方に基づいている。学校教育法第37条第12項には「養護教諭は、児童の養護をつかさどる。養護教諭は、児童の養護をつかさどる。」とある。具体的には、心身ともに発達途上である子供に対して、すべてのこどもを対象に、一人ひとりのニーズに応じた対応を行う。
また、小倉学の専門職化の過程からみた4層機能は、養護教諭の専門的機能が歴史的に拡大・発展してきた様子をまとめている。①学校救急看護としての機能、②集団の保健管理の機能、③教育保健における独自の機能、④人間形成の教育(教職)機能がある。養護教諭は、専門的知識をベースに置きながら、目の前の子どもたちに対応する「教諭」としての教育機能があるという点で独自の機能があると考える。
また、子供たちの発達を促すために、教育的に働きかけることも養護教諭が行う。子どもたち一人一人の成長段階にあった適切なタイミングごとに指導を行うという点が他の教科指導とは違う点である。成長発達段階の子供たちの心身の発達には養護教諭の影響は多大である。子供の健康課題に対して、...