1、道具
授業で児童が使用する道具について考える。まず教師の配慮と努力によって改善されることがたくさんある。照明が当たらない、前の友達が邪魔で見えない、文字の大きさ・間隔が見づらい、掲示物・配布物が読みにくお、わかりにくい。例として、グループで話し合いの時に使用したプリントをそのまま前に掲示して発表する活動では、A4用紙では小さすぎる。少し見えにくいだけでも思考がストップしてしまったり、そのことに集中できなくなる。A4用紙のプリントをプロジェクター等で黒板に映し出すか、発表用の紙を書かせるなど工夫ができる。また、児童に配布するプリントに、固定概念を与えてしまうようなイラストが入っていたり、ワークシートや黒板に写すものや動画の中に情報を詰め込みすぎてしまう。情報が多ければ多いほど学習効果が出るとは限らない。むしろ思考を制限してしまうこともある。様々な手法があるが使えば効果が出るというものではない。目的を確かにし、手段と道具の適切さをしっかりと教師が吟味することが求められる。特にADHDの場合、たくさんの情報を一度に処理しきれなかったり、他に気が散ってしまう場合がある。プリントの内容をシ...