【佛教大学】生徒指導・進路指導の理論及び方法 S5461ー科目最終試験

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    資料紹介

    【佛教大学】生徒指導・進路指導の理論及び方法 S5461 科目最終試験 合格済

    問題: 
    教科外教育とは何かについてまとめ、その構造と課題について述べよ。

    こちらは2021年度4月以降入学、新テキスト・シラバスに対応しております。
    佛教大学は特に罰則が厳しいのでそのままの転用は控えてください。
    こちらを参考程度に、新テキスト・自らの考察を付け加えるなどしてご利用ください。

    【参考文献】 これからの教師と学校のための教科外教育の理論と実践Q&A 教職問題研究会 ミネルヴァ書房

    資料の原本内容

    設題:  教科外教育とは何かについてまとめ、その構造と課題について述べよ。

    ▷教科外教育とは何か

     「知的文化遺産の伝達」や「人格の陶冶」という教育の本来の目的を達成するためには、教育においては知識や技能だけの習得だけでは足りず、授業を中心とした教科ではなく教科以外の教育も重視される必要がある。一般にこれを「教科外教育」と定義するが、学習指導要領では「特別指導」の部分において言及されている。

     学校において教科外教育は「特別活動」と「生徒指導」を一括りで述べられることが多い。教科指導が子どもたちの「知」の発達を担うのであれば、教科外指導は「情」「徳」「体」の部分の育成を意図するものである。「特別活動」、「生徒指導」、「教科指導」は均等いバランスが取れていることが望ましいが、最近の傾向では「生徒指導」への比重が大きくなってきているという実態がある。

    ▷教科外教育の構造

     学校で定められた教育課程、そこにある教育目標を実現するために「教科教育」と「教科外教育」は存在する。「教科教育」は教員資格、教科書、授業計画などの明らかな要素から構成されており、構造がわかりやすく、教員の指導力についても生徒からの評価が得やすいものである。一方で「教科外教育」では、要素が漠然としており構造が把握しにくい。その目標も「望ましい人間形成」という漠然としたものである。「望ましい人間形成」の内容は保守的な側面と改革的な側面を併せ持っており、学校教育の難しさがここに存在する。

    ▷教科外教育の課題

    グローバル化が進み、価値観が多様化する時代の中、「問題解決型の学力」よりも「問題発見型の学力」が強く要請されていると言える。この問題発見型の学力を育てるためには教科外教育の役割は大きく、「総合的な学習の時間」も設けられた。しかし、問題発見型の学習は教師が熱心に取り組めば取り組むほどに、児童、生徒が教員に頼ってしまい受動的になるという矛盾を含んでいる。したがって、インターンシップや学外講師の指導による実践的なボランティア活動などの体験型の学習が児童、生徒の自主的、主体的、実践的な「問題発見型の学力」の育成には必要であり、そこでは教員はいかに黒子役に徹することができるかということは課題である。

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