日大通信 法学 分冊1 平成29年-平成30年 合格リポート 日本大学通信教育部
【課題内容】
「刑法199条を用いて、法の裁判規範性と行為規範性を説明しなさい」
日大通信
法学 分冊1
平成 29 年-平成 30 年
【課題内容】
「刑法 199 条を用いて、法の裁判規範性と行為規範性を説明しなさ
い」
【ポイント】
「法が誰に向けて書かれたものかを2つの視点から捉えることがで
きる。その視点を指摘した上で、2つの規範の内容を区分けして説
明する必要がある。」
【キーワード】
刑法の役割
罪刑法定主義
規制的機能
法定刑
法と道徳の違い
【参考文献】
「刑法を学ぶための道案内/船山泰範著」
【本文】
法の行為規範とは、国民が社会生活を送る上での行動の基準であ
り、裁判規範とは、具体的な裁判の際の基準となる規範のことであ
り、裁判官が紛争解決のために従う準則である。例えば、「刑法第 199
条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処す
る」では、「人を殺してはならない」という行為規範を前提に、それ
を行った者は「死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」の刑罰が下
されるという裁判規範となる。
一般的に刑法とは、犯罪と刑罰を定める法のことを意味する。す
なわち、どのような行為が犯罪となり、それに対してど...