【合格済】公衆衛生学Ⅰ 設題1 姫路大学
〈日本の人口統計について解説し、少子高齢化の問題点、今後の対策について考察しなさい。〉
2177字 参考文献あり
作成の手引き
①人口静態から現状を示す。
②「少子化」の持つ社会的意義について考察する。
③どのような対策が可能か
設題1 日本の人口統計について解説し、少子高齢化の問題点、今後の対策について考察しなさい。
初めに、日本の人口統計について述べる。人口統計は、人口静態統計と人口動態統計の二つに分けられる。「人口静態統計」とは、一定の時点を基準に、人口を把握することによって得られる統計であり、国勢調査から得られるデータである。「人口動態統計」とは、ある一定の期間(通常は1年間)を基準に、発生した出生、死亡、死産、婚姻、離婚数を把握することによって得られる統計であり、市区町村への届出を集計したデータである。
まず、「人口静態統計」について詳しく述べる。
日本の総人口は1億2729万8千人(平成25年10月1日現在)であり、人口増加率は、平成17年以降減少し続けている。「総務省統計局」による推計人口の総人口を年齢別で見ると、年少人口(0~14歳)は12.9%、生産年齢人口(15~64歳)は62.1%、老年人口(65~74歳)は25.1%であった。これらから従属人口指数(生産年齢の者1人が何人の子供と高齢者を支えているのか表す指数)は、「2018年STEP公衆衛生(第13版)保健医療論」での統計で65....