書評 ジョセフ・S・ナイ2015『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社

閲覧数3,123
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    ジョセフ・S・ナイ2015『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社の書評です。

    タグ

    書評国際政治米国

    代表キーワード

    国際政治書評米国

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ジョセフ・S・ナイ 2015 『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社
    本書では、まずアメリカの衰退が主張されるようになり、著者は衰退を相対的な衰退と
    絶対的な衰退とに分けて考察している。そして、相対的な衰退に関してはヨーロッパ、日
    本、ロシア、インド、ブラジル、中国と比較し、これらの国々がアメリカの世紀を終わら
    せるほどに強大になり、アメリカに挑戦することはないと述べている。絶対的な衰退に関
    しては、アメリカには教育制度や政治制度などの問題を抱えているが、国が麻痺し、苦し
    んでいると表現するほどアメリカは壊れておらず、それらの問題がアメリカの絶対的な衰
    退を作りだしているわけでも、世紀の終わる時期を告げているわけでもないと主張してい
    る。しかし、アメリカの世紀は終わらないが西洋から東洋へのパワーシフト、非国家主体
    の出現などがみられる現代では、アメリカが他の国々が共に行動するための国際環境を整
    え、新たなリーダーシップを発揮していく必要があるということが著者の結論である。
    本書では、ローマ帝国を例に出しており、アメリカがローマ帝国のように衰退するかど
    うかを考察...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。