家族看護学の最終レポートとなります。
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看護の対象を患者(療養者)個人だけでなく、家族の枠組みで捉える重要性と看護師の役割について
現在の日本は、医療技術の進歩、豊富な社会保障制度や国民生活水準の向上により、平均寿命が男女とも世界トップレベルとなっている。しかし、都市化や高度経済成長により、単独世帯や核家族の割合が増加しており、家族の形態や機能が多様化してきている。加えて、近年では、少子高齢化が問題となっており、2018年の統計データによると、65歳以上の高齢者人口は、全人口の28.1%にあたり、今後もさらに増加すると思われる。在宅での療養は、医療費の削減や超高齢社会という背景だけではなく、患者さんや、そのご家族が自宅を療養の場所、あるいは最期を迎える場所として希望する割合が多くなっているため、在宅看護の需要が増加していると考えられる。また、療養者さんが、できる限り病院と同様な治療を自宅で受けるためには、療養者さんとそのご家族との相互関係が重要となる。
まず、療養者さんを含めた家族をアセスメントする際は、家族はこうであるべきという先入観や固定概念を払拭し、自身の価値観から勝手に判断、解釈しないようにすることが大切である。そ...