1年次の基礎看護学実習における事前学習課題となります。
分量は多いですが、基礎看護に必要な内容を教科書や参考書からまとめたものとなります。こちらは合格済みです。実際の実習に役立てて頂けるよう参考資料として活用下さい
療養環境
療養生活の環境
環境は病気や事故の発生および状態の変化に大きく関与する。空気や温度・湿度などの物理的環境と人的環境条件も、生活に影響を及ぼす大きな要素となる。
人的環境では、医療従事者と患者、同室の患者どうしなどの人間関係が適切に構成されていることも大事な要素である。好ましい人間関係は患者に情緒的安定をもたらし、治療に対する前向きな姿勢を促すことになる。従って患者と医療職者、または、患者どうしの人間関係の調整を行うことは看護師の重要な役割である。プライバシーの保持や個人のテリトリーについて、可能な限りの保障が必要であり、最も身近にいる看護師がそれらの調整役になることが望ましい。看護師には、患者が必要なケアを十分に受けられる病室を選定・整備し健康回復の段階に応じて適切に調整していくことと同時に、人間としての尊厳がまもられる安心感のある環境をつくり出すことが求められる。
病室・病床の選択
患者の疾病、およびその重症度や障害の種類・程度などを把握する必要がある。患者が受ける治療についても情報を収集しておく。そして患者が適切に治療を受けられるような病室・病床を選択しておく。 また患...