中央大学通信2020年租税法第2課題 [評価D]

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中央大学法学部通信教育課程

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(1)所得と収入金額の違い。

所得は、これを収入としてとらえる取得形所得概念と、消費としてとらえる消費型所得概念に分けることができる。現実の所得税は取得型所得概念を用いているが、理論上は消費により得られた効用を所得としてとらえる説が有力である。また所得は、経済的利得のすべてを所得としてとらえる包括的所得概念と、一定のものは所得に含まれないと考える制限的所得概念に分類することができ、日本では包括的所得概念を採用している。違法行為などにより不法に得られた経済的利得を所得に含めるかという問題があるが、包括的所得概念の下ではこれを所得に含める。これに対し、収入金額とは、一般的には金銭、物品その他の財産上の利益の収受、その収受の承諾または約束をいう。所得税法上は、金銭による収入だけでなく、金銭以外の物または権利その他の経済的な利益の価額を含むこととされる。所得税法では収入金額と総収入金額を書き分けているが、総収入金額とはおおよそ、必要経費の控除を認めているものについて用いられる。

(2) 所得税法は、原則として実現...

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