2021年度合格レポートです
急性期の症状(腹痛・頭痛)の背景要因となる疾病と症状に対する支援・援助について述べなさい。
学校において、子どもたちが突発的にケガをしたり具合が悪くなったりすることは日常的なことである。急性期症状として多いのは「発熱」、「腹痛」、「頭痛」、「嘔気・嘔吐」等が挙げられる。原因として、風邪等の感染症や生活習慣等が多いとされているが、緊急度や重症度の高い場合も含まれているため、養護教諭が行う総合的なアセスメントが重要となる。
腹痛に対する支援・援助
腹痛とは、内科的・外科的・心身的原因で起こるとされている。急性腹痛の主な原因としては、便秘や感染性胃腸炎が多いとされ、頻度は高くないが、急性虫垂炎や腸閉塞等も挙げられる。また、風邪や中耳炎、喘息発作等、原因が腹部にない場合でも腹痛を訴えることがある。「お腹が痛い」という表現をすることが多いが、鈍痛やさしこみ痛等の表現は様々で、腹痛の強さや位置、症状が不明瞭であることもある。また、救急処置が必要な疾患が隠れている場合もあるので迅速な判断が必要となる。
腹痛のアセスメントは、視診、触診が主となるが、問診も重要となる。問診では、食欲や胸やけ、嘔気・嘔...