【課題】
・教育課程の諸活動を通して、児童生徒の心身のバランスに配慮し「自己指導能力」の育成を図ることは、生徒の「自立」を促すことにつながります。「自立」と規範意識やその実践を踏まえた生徒指導が教育課程の活動とどう関係するのかを明らかにし、学校教育における生徒指導の役割を明らかにしなさい。また、教師の指導上の姿勢・態度にも言及しなさい。
【講評】
・学校教育の中であらゆる時と場所で行われる生徒指導への理解が進んだことと思います。教育課程のそれぞれの活動をさらに具体的にイメージしてください。その中で3機能をどう発揮した生徒指導が取り組まれるのかを探り、さらなる理解の段階へと進んでください。
〇2020年に作成し、一発で合格したレポートです。テキスト・課題内で扱われている内容が難しいものなので、文章を膨らませ、まとめることに苦労したレポートでした。テキスト内の内容はとても勉強になるものなので、まとめ方の1つの例として参考になればと思います。
生徒指導する上で、もっとも大切にすべき内容として、人格の育成に関わる課題が挙げられる。人格の育成とは、その先にある児童一人一人の社会性を培うこと、社会人として自立し、生きていく様々な能力を育成するための教育である。現代教育が掲げている生きる力に通ずるものである。この人格の育成に必要となるのが自己指導能力の育成である。
自己指導能力とは、
『目の前にある問題や課題に対して適切な解決を判断し行動することができる力』であるとされている。児童生徒の自発性・自主性・自立性を育むために、主体的に学習に取り組めるよう配慮をしなくてはならない。そうした先に、自ら問題を発見し、解決しようとする力の育成があり、それが自立へと繋がっている。学校教育において、一から児童に決めさせることはできないため、実際の現場では体系性や計画性が必要となる。
生徒指導は、道徳教育とも深く関わり合っている。道徳の授業を展開させていく中で掲げていくテーマは、自己指導能力を育成に関わっているからである。道徳教育においては、児童の心身の健康管理や、善悪の判断、正義や謙虚さ等のテーマを吟味しながら、日常生活においての原則・原理を...