明星大学 通信教育部の「PA3060 情報教育1 1単位目」の合格レポートとなります。
なかなか合格できない方々の参考にして頂ければと思います。
(i) 情報教育の考え方
まず、知識基盤社会として、政府は、(1)知識のグローバル化、(2)競争と技術革新の断続の予測、(3)幅広い知識と柔軟な思考力に基づく判断力の重要性、(4)性別・年齢不問での参画の促進を掲げている。
その中で、初等中等教育における系統的・体系的な情報教育の在り方として文部科学省が、3観点8要素(久保田ほか、2018年)にまとめたものが情報活用能力である。これを目的として、情報教育においては学習の内容を知識ではなく資質・能力としてとらえて学習者自身が自発的に社会への理解や多様な活動の推進を目指している。
3観点を軸に考えると、情報社会においては、実に多くの情報を容易に入手し自身も発信することが可能となったが、その反面、情報の取捨選択が不可欠となり、情報リテラシーがないと誤った情報を正しいものとして扱う、自身が誤った情報を発信してしまうといったことが起こり得る。そこで、情報教育においては急速に変化する知識基盤社会に順応するため、情報リテラシーの教授を行いICT操作をはじめとし情報に対する判断力を養い、自身が発信する立場であれば責任や道徳・倫理的な視点が必要なこ...