2020年に合格したレポートになります。
〈出典〉 宮本信也『病弱・虚弱児の医療・療育・教育』、金芳堂、2015年
梅永雄二・島田博祐『障害児者の教育と生涯発達支援』、北樹出版、2015年
1.病弱教育の児童生徒をトータルケアする方法について
論 ぜ よ 。
2.学校、保護者、地域との連携を理解し、現代社会の課
題 を 理 解 し 、 ま と め よ 。
1病弱児は入院・治療等による学習空白から学習に遅
れが生じるため、彼らの日常生活が送られる医療機関の
医師による診察や治療、看護師によるフォロー任せにし
てはならない。そこで、教育機関が積極的に病弱教育を
行うことで、学習の遅れを補完し、学力を補償するとい
う重要な意義を果たすことができる。また、病弱・身体
虚弱児の教育において求められることは学習面にとどま
らない。例えば、彼らの積極性・自主性・社会性の涵養
に携わったり、教員から積極的に信頼関係を結ぶことで、
児童・生徒の心理的安定への寄与等の意義も果たすこと
ができるのである。これを果たすうえで、教育機関の一
翼を担う教員が、医療機関や保護者と密に連絡を取り合
う こ と は 欠 か せ な い 。
このように、医療機関、教育機関、福祉機関、行政機
関など子どもの生活環境で関わる全ての人が、家族も含
め、連携して総合的に病弱児の...