英語科教育法1単位2
学習指導要領における外国語教育の扱いについて述べる。
昭和26年度版(1951)の最初の『中学校・高等学校学習指導要領 英語編(試案)』の目標は、到達目標を一般目標、機能上の目標、教養上の目標の3つに分けている。中学は週4~6時間、高校週5時間。
占領が終わって文部行政が独立を取り戻すと、官報に告示され、法的拘束力を持つものとなった。昭和33年度版(1958)の「中学校学習指導要領」の「外国語」の指導目標は「具体目標」だけに絞られている。「1.外国語の音声に慣れさせ、聞く能力および話す能力および書く能力の基礎を養う。2,外国語の基本的な語法に慣れさせ、読む能力お及び書く能力の基礎を養う。3,外国語を通して、その外国語を日常使用している国民の日常生活、風俗習慣、ものの見方などについて基礎的な理解を得させる」とある。この回で初めて「言語材料(文型・文法事項)と「学習活動」について学年別に基準を示し、必修語彙の表をつけた。昭和35年度版の「高等学校学習指導要領」における目標も、中学の「慣れさせ」が「習熟させ」、「基礎を養う」の基礎がないだけでで、他は同じである。生徒の...