【日大通信】 漢字書法(2019~2022)

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    漢字書法 リポート課題

    【課題】
    篆書・隷書・楷書・行書・草書・仮名などの書体の成立や特徴について、書体の成立した順に説明しなさい。具体的な作品名(書跡)を取り上げて説明すること
    書法についての成立順は、篆書・隷書・草書・行書・楷書。仮名となる。

    まずは、最も成立が古い書体とされている篆書から順に説明をする。
    篆書の中には広義で捉えると、甲骨文字、金文や小篆、大篆等が含まれる。一般的に篆書と言うと、紀元前200年代に中国を統一した秦の始皇帝が標準的な書体として定めた「小篆」を指すとされる。主な特徴としては、原則左右対称で太さが一定であることが挙げられる。
    転折部分では、丸みを帯びており、全体的には縦長な印象となる。代表的な作品としては、李斯による『泰山刻石』(前二一九)と『瑯琊台刻石』(前二一九)を挙げたい。李斯は多くの刻石を書いたとされ、この2つの作品はいずれも左右が均等に揃っており、篆書の中でも代表的な作品と述べることができる。
    次に隷書を述べたい。隷書は程邈という人物により、篆書を日常で使いやすいように簡略化した文字がもととなり、漢時代に正式な書体となったとされている。隷書に...

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