【課題】
1つを選んで、論述しなさい。※2の「医療と福祉」を選択
1.社会科学と社会学の関係について、述べなさい。
2.現代日本社会における「知識」「宗教」「ジェンダー」「医療と福祉」「現代社会」の中から一つ取り上げ、その現象の特徴を示しなさい。
一発合格レポートになります。参考文献は配布された教科書中心ですので、ぜひ参考にしてみてください。
本稿では、「医療と福祉」という現象についてその特徴を述べる。まず、医療とは「通常の生活を送るのに必要と見られる、身体的あるいは精神的能力に異常が生じている病気という状態から人間を回復させるための専門的な援助」である。医療が行われる場所は大概病院である。病院は医療の提供場所であるとともに、一つの社交の場にもなっている。医師や看護師として病院に勤務している者だけでなく、患者も医師や看護師や見舞い客、あるいは同じ病室の患者と日常的なコミュニケーションをとるだろう。そこには病人としての役割が存在するのである。
病人の役割とは、学校を欠席したり、職場を欠勤したりすることが許されるようになる。つまり、社会的な役割を免除されることである。以前より問題視されている「保健室登校」はこの役悪を知らず知らずのうちに悪用していることになる。これが悪といわれてしまうのは、健康は善、病気は悪という自明の前提があるからである。健康は生に、病気は死に近接していることを考えれば必然的なことである。この前提があるために、しばしば病人は差別や偏見の対象になってしまう。皆誰でも、咳き込む人や鼻をすする人が近くにいると嫌悪感...