設題:統合失調症の症状、病因、治療、対応(個別での対応、地域での対応、地域精神医療も含む)について述べよ。に関するレポートです。
指摘:おおむね良くまとまっている教科書にある回復過程のページを参考にもっと統合失調症について理解を深められると良い。との旨、指摘を受けました。
評価:評価をいただきました。
参考資料としてご活用ください。
統合失調症の症状、病因、治療、対応(個別での対応、地域での対応、地域精神医療も含む)について述べよ。
・初めに
日本では、精神疾患による治療を受けている患者は約420万人と言われ、その中でも、統合失調症は79.5万人の患者がいると推定されている。また、およそ100人に一人の割合で発症すると言われていることから、頻度の高い精神疾患であると言える。
・発症頻度と発病年齢
国によって若干の違いはあるが、発病危険率は0.8%前後であり、主に10歳代後半から20歳代をピークに30歳代の成人期までの発症が大半であるとされる。中学生以下や40歳以降での発症は少ないとされる。また、男女比は1.4:1と男性に多く、女性の発症年齢の方が遅めであると言われている。
・症状と病因
統合失調症の直接的な原因は明らかではないが、現在、有力な仮説として脆弱性-ストレスモデルが挙げられる。これは遺伝的に規定された発症脆弱性に、進学や就職、独立、結婚など人生の岐路や変化が心理的ストレスとなり、脳内の視科学的異常が惹起されるという説である。双子や養子調査によると、遺伝的素因の影響がおよそ3分の2、環境的影響がおよ...