レポート作成の参考になれば幸いです。
2021年度 佛教大学 W0504 医療福祉論 レポート課題
『人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク』
社会保障が後退する状況下で、患者・家族の置かれている厳しい現状に焦点をあて、社会状況を改革する上で果たす医療福祉専門職としての役割とその意義について考察する。
「テキスト『人と社会に向き合う医療ソーシャルワーク』から患者・家族の困難な状況と個別ニーズを明らかにし、MSWが果たした役割について考察する。」
1. はじめに
日本の社会保障制度の政策が本格的に発展されるようになったのは、第二次世界大戦後の日本が福祉国家を目指すことを宣言してからである。1947年、莫大な被害を受けた第二次世界大戦後の日本では、日本国憲法が施行され基本的人権を保障した。その後、社会保障制度の概念を明示し、国民すべての生存権を保障される政策を行ったのである。
しかし、その後日本では少子高齢化が進み、社会保障の費用が急速に増加した。それに伴い、必要な財政を確保するため、社会福祉分野において、給付範囲の抑制・縮小や利用者負担増などの制度後退が相次いでいる。社会保障を後退させる政策によって、国民の住みよい暮らしや健康を保障するシステムが崩壊し始めているのである。
制度化されている法律と国民・地域の生活問題との重要...