この問題は、2014年度から変化していませんが、今年から、回答の方向性を変える必要があるということを押さえておいた方がいいかもしれません。なぜなら、2021年度、2022年度からの中高の学習指導要領が告示され、従来の考え方とは、指導が異なるからです。①『教科書の内容を深く理解し、自身で工夫した内容になっているか』②『新学習指導要領に沿った内容にするには、どうしたらいいのか』を参考にしていただければ幸いです。
課題1 古典文法において用言の学習を指導する際の要点を国語科教員の立場から説明しなさい。
課題2 古典文法において助動詞の学習を指導する際の要点を国語科教員の立場から説明しなさい。
明星 (通信) ☆日本文法1 1・2単位目セット☆2021合格レポート
課題 1単位目
1. 古典文法において、用言の学習を指導する際の要点を国語科教員の立場から説明しなさい
講評
合格とします
平成30年度に告示された新学習指導要領における古典は、小学校・中学校・高等学校を通じて引き続き、『我が国の伝統的な言語文化』として位置付けられている。そして、そこでは「古典の世界に親しむこと」が古典教育における主な目的の一つとなっている。しかし高等学校では、中学校から積み上げてきた古典教育の中でも特に古典文法の成果が十分に達成されている現状ではないと捉えた。上記のことから、今後、高等学校国語科における古典教育は、先ず文法の基礎を丁寧に生徒に伝えた後、内容の読解活動を基盤にして指導内容を組み立てていく必要があると考えた。ここで、今回は、変格活用動詞・ラ変型活用語・形容詞の補助活動について触れながら古典文法を国語科教員の立場から説明していきたい。
先ず、古文の動詞には大きく分けて四段活用などの「正格活用」とカ・サ・ナ・ラ行から成る「変格活用」の2つがあり、動詞は「活用」により、形が変化する...