この科目は2021年から課題内容が変更されました。また、国語専科でおなじみの、『国語学概論』を担当されている先生の担当科目なので、採点基準は厳しく、この科目も今までに再提出を何度か行った学生さんも多かったことをお伝えしておきます。
この課題では中世と中古の文学について、説明をしていくのですが、指定教科書のみの調べ学習では、足りない部分もあるということ、とにかく先生の採点が細かいです。
そこで、①『合格をもらえるに値する説明をするには、どうしたらよいのか』②『キーワードをどのように用いて、いかに正確に説明するか』を、お忙しい学生さん方に参考にしていただければ幸いです。
課題
1単位目 中古文学の展開について古今集、源氏物語をキーワードにして書きなさい
2単位目 中世文学の特徴について、方丈記、徒然草をキーワードにして説明しなさい
明星 (通信) ☆古典文学 1・2単位目セット☆2021合格レポート
課題 1単位目
1. 中古文学の展開について古今集、源氏物語をキーワードにして説明しなさい(2021~)
講評
各内容すべて、合格基準に達しております
中古文学とは、平安遷都から鎌倉幕府開設までの400年間の中でつくられた文学を示す。平安初期は大陸文化の影響が強く、漢詩文が盛んにつくられた。しかし、菅原道真の建白により、遣唐使が廃止されると、仮名文字の発達とともに、唐詩に対して和歌を大切にする風潮が生まれ、『古今和歌集(古今集)』が紀貫之らによって編集された。技巧を凝らした優美な歌が好まれ、以後多くの歌人が活躍し和歌が隆盛した。また、仮名の発達により宮廷女流文学が盛んになる。女房として仕えた貴族の子女の中から宮廷生活の見聞をつづり物語を創作する優れた文学者が現れる。随筆「枕草子」を書いた清少納言と、長編物語「源氏物語」を書 いた紫式部の2人が代表的である。また、当時は日記文学も多く書かれた。
平安遷都の後の100年余りは、漢詩文が全盛となり、和歌は廃れる一方であり「国風暗黒」と呼ばれる状態であった。そのよう...