日大通信 宗教学基礎購読の合格レポートです。
あくまで参考程度としてご利用ください。
(丸写しはバレますので、ご注意ください。)
科目コード:P30100
宗教学基礎購読 分冊1
教材の「近代との対決」から「現状と課題」までをまとめ、西欧近代キリスト教の変容とそのかかえた課題についてどのようにとらえたかを記しなさい。
教材の「近代との対決」から「現状と課題」までをまとめ、西欧近代キリスト教の変容とそのかかえた課題についてどのようにとらえたかを記しなさい
ルターから始まりヨーロッパ各地で起こった宗教改革、十八世紀の啓蒙主義による世俗化は、生活の各分野に浸透していた宗教の影響を後退させた。社会的に、信仰上の寛容による政教の分離が表面化し、国家が特定の宗教集団に特権を付与したり、処罰を課したりしてはいけないという考え方が芽生えた。それは、教会と国家の本質についての新しい理解である。教会は信徒の自由意思に基づく宗教目的のための任意結社であり、国家は生命財産の保護など現実的な目的のための機構という截然とした区別がなされた。この信教自由の原則は、近代社会を特徴づける重要な展開であった。しかし、中世を経て多少ともキリスト教的文化の影響を受けた西欧文化圏においては、政教分離や国家・社会の世俗化も完全に行われている訳ではなく、国教的な形態を保っている国が今日も存在する。
思想・文化の面においても、非キリスト教化の傾向にあった。啓蒙思想期からの寛容の増大によって、教説に対する自由な批判や攻撃が可能となった。このような展...