日大通信 西洋思想史II 課題1 新教材

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    資料紹介

    日本大学通信教育部
    2019~2022年度 リポート課題集

    16 世紀から 17 世紀のフランスにおけるモラリストたち,及び 17 世紀から 18 世紀のイギリス・フランスにおける哲学(「社会契約説」と「啓蒙思想」は除く)について,テキストの記述に沿ってまとめなさい。

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    16 世紀のフランスは、宗教戦争に明け暮れていた。この時代を見つめていた
    モンテーニュは、思想や宗教の絶対視する風潮を批判した。彼は、考え方や文化
    の違う人間に対して、偏見を捨て、謙虚に相手の考えや文化を学ぶ姿勢が大切だ
    と考えたのである。このような考え方を持ち、随筆などの自由な文体で表した人
    達をモラリストと言う。
    モンテーニュは常に「私は何を知るか?」と自分に問いかけ、つねに疑い、自
    ら吟味し、探求し、独断を差し控えるように心がけるという懐疑主義を貫いた。
    何故なら人間は、何が正しいのかを知らないし、知ることもできないからである。
    彼は、プロタゴラスの「人間は万物の尺度である」という言葉を、「自分のこと
    さえ測ることができないのが人間なのに、とんでもないことを言ったものである」
    と批判している。
    彼の人生哲学とエッセーと呼ばれる文体は、後代の知識人にも大きな影響を与
    えた。
    パスカルもまたモンテーニュのように、西洋の知性の暴走を批判したモラリス
    トである。
    彼の「人間は考える葦である」という言葉は、我々人間には考えるという力が
    あることに尊厳があるが、壮大な宇宙に比べたら、...

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