【概要】
2021年度 東京福祉大学 6370 視聴覚障害者の心理・生理・病理のA判定(100~90点)レポートです。
【レポート設題】
視覚障害及び聴覚障害の障害分類と障害特性について述べよ。
【分量】
3027字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見】
設題について、大変よくまとめられておりました。
構成も整えられており、優秀な内容でした。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「視覚障害及び聴覚障害の障害分類と障害特性について述べよ」
1.視覚障害
1-1.視覚障害の病理
視覚情報は、眼球へ入射した光をもとに獲得している。眼球へ入射してきた光は、角膜、瞳孔、水晶体、硝子体を通り、網膜へ達する。網膜(視細胞)にぶつかった光のエネルギーは、電気エネルギーに変換され、視神経乳頭、視神経と経由し、やがて脳の視覚中枢へ到達し、視覚が知覚されることになる。この一連の過程のいずれかでも問題が起きれば、視覚に何らかの障害が生じることになる。
視覚障害を生じさせる要因も、現在では医学の進歩や、衛生環境の改善などにより、以前は多かった伝染疾患や全身病によるものは減少した。柿澤(2016)の調査研究によると、特別支援学校及び弱視学級の在籍児童生徒の過半数以上(62.2%)の原因疾患が先天要因のものであり、次いで、未熟児網膜症(19.0%)という結果であった。
1-2.視覚障害の分類
視覚障害は、「盲」と「弱視」という障害分類に大別される。一般には、盲は矯正視力が0.02未満のものを指し、弱視の場合は矯正視力が0.3未満になるなどの視機能の低下があるものを弱視児としている。さらに...