教科書の各論1・2や調べ学習の中で、特に関心を持った領域を2つあげ、それぞれにおける心理臨床の特徴についてまとめなさい。
小児科における心理臨床の特徴としては、心理的な問題も身体的な病気と一緒に持ち込まれるということが挙げられる。それはもちろん、小児科が我々にとって、はるかに身近な存在であり、来院する敷居も低く、母子があまり気負わずに相談に行きやすい場であるということも影響していると考えられる。しかしそのために、小児科そのものの守備範囲は、たんに子どもの身体的な病気にとどまらず、ターミナルの問題をも含む、心のケアまでその領域のなかにいれて対応を考えざるをえなくなっている。よってさらなる多様さの実現と、他機関との連携は欠かせないと言える。
よって小児科における心理臨床に携わる者の役割としてはまず、これらの多様な病気を巡る心の相談の窓口となり、必要な援助を「その時・その場」で行うこと。次に、それらの病気を改善、付き合っていくために、他科や社会的なサポートシステムと連携をとる、ネットワークの基地となることが要求される。
なにより親は子供の病気に不安になり、心細くなっているものである。そんな時、誰かのささやかな励ましや思いやりによって、人の心が癒されるということは、いくらでもある。よってちょっとした心遣いを意...