設題1.ヘルバルトとツィラーの教授法を発展させたラインの五段階教授法とデューイの問題解決学習を解釈し、その概要を対比的に述べよ。また、それらの教授方法が現在の教育においてどのような形で生かされているのかを、平成29年度告示の小学校学習指導要領又は幼稚園教育要領に述べられた目指す教育像から考察し、持論を述べよ。
ラインの五段階教授法とは、「予備」で今まで学んだことから本時に学ぶ新しい教材を予告し学習への積極的な態度つくり、「提示」で本時に学ぶ新しい教材についての説明と伝達を行い、「比較」ですでに学んでいる知識と本時に学んだ新しい知識とを比較し2つの知識を関係づけ結びつけ、「総括」で予備・提示・比較によって獲得した知識を体系化し、「応用」で体系化された知識を他の具体的な場面に適用する力をつける、という五段階の指導法を定型化したものである。この教授法は、ヘルバルトやツィラーの教授方法の子どもの学習区分を教師の教授の手続きとして発展させたものであり、全世界の授業実践の定型化として広まった。
デューイの問題解決学習とは①問題に気付く(問題状況の認識)②問題を明らかにする(問題の設定)、③...