佛教大学M5405 (認定科目名:西洋の歴史/西洋史/西洋史概論・西洋史特論/西洋の歴史1・西洋の歴史2)
レポート2課題 「テキスト『茶の世界史—緑茶の文化と紅茶の世界』について。ヨーロッパに紅茶文化が果たした役割や与えた影響について、その歴史的背景を意識しながら論じなさい。」
「非常に理解度が高いレポートです」と1と共に高評価を頂き、試験も受かりました。レポートの丸写しはさけ、学習の参考にしてください
【設題
テキスト『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』について。
ヨーロッパに紅茶文化が果たした役割や与えた影響について、その歴史的背景を意識しながら論じなさい。】
紅茶はヨーロッパ、とくにイギリスにおいて定着し、茶器、アフタヌーンティなど、多様な文化を発展させ、紅茶文化として形成された。こうした紅茶文化がヨーロッパに果たした役割や影響について、歴史的背景に沿って述べていく。
1.歴史
茶が歴史の表舞台で登場するのは、大航海時代を経て西欧諸国が中国産の茶を輸入し始め、消費地としての独自の茶文化を形成する17世紀からのことである。ヨーロッパにはもともと飲茶の風習は無く、1610年にオランダ東インド会社の船が、平戸から日本の緑茶を持ち帰り、これがヨーロッパにもたらされた最初の茶であるとされている。オランダでは貴族たちが「喫茶」の習慣を東洋趣味として楽しんだ。また茶は非常に高価な品であった為、茶をもてなしに使う事は権威を誇示する事でもあった。オランダを通じて、茶はドイツ・フランス・イギリスなどヨーロッパ各地へ広がっていった。しかしドイツでは、日常の飲み物としてビールが根づいていた事と、...