文学入門レポート設題2です。
担当教員からは、”充実した論で、結構です”と、90点を頂きました。
レポートの丸写しは避け、参考になさってください。
キストの中から、第1設題とは異なる作品を一作選び(ただし、菊池寛「形」は除く)、以下の項目のうち三つ程度の分析軸を設定し、論述せよ。
○作者が言及しているエッセイ、書簡、日記などから見た作品。
○他作品(その作家のものでも、また他の作家のものでも可)との関連から見た作品。
○先行研究(先行論文)から見た作品。
○当時の社会状況(参考文献)などから見た作品。
○素材となった〈資料〉から見た作品。
○その他、各自で設定した視点から見た作品。
設題内容
梅崎春夫「赤帯の話」について
1.他作品(その作家のものでも、また他の作家のものでも可)との関連から見た作品
「赤帯の話」は、人間の交流と食べ物を軸とした、作品である。この二つは、人間が生きていく上で、なくてはならないものである。これが「赤帯の話」では、シベリア収容所とういう極限状態の中で描かれている。実際にシベリア抑留を体験した、石原吉郎のエッセイを参照しながら、「赤帯の話」について考察したい。
石原吉郎のエッセイ「オギータ」には、シベリア収容所の捕虜であった石原と、オギータというウクライナ出身の警備長との短い会話が書かれている。その...