八洲学園大学 図書館制度・経営論 2021秋期 第1回課題 合格レポート 評価A
最終成績は優でした。
このまま提出はせず、参考資料として使ってください。
【設問】
公共図書館の存在意義・使命はどこにあるか、公共図書館に機能的に類似する、あるいは競合する施設・サービスとの比較に基づいて、考察してください。ただし、利用者である市民に対し、図書館の利用価値をアピールする、あるいは税金で運営されていることのアカウンタビリティを果たすといった「経営的視点」に立った論述を行うことを意識してください。
字数は1,600字程度を目安としてください。上限はシステム上のカウントで20,000字とします。
公共図書館の存在意義・使命について ~類似する競合施設との比較~
1.はじめに
公共図書館とは「広い主題にわたって資料を収集し、地域住民に公開して、教養・レクリエーション、および調査・研究のために提供することを目的とする図書館」(1)とある。また、1949年にユネスコが発表した「公共図書館宣言」において、「地域の全住民に平等に公開されていること、利用無料であること、経費の全部、もしくは大部分が公費によってまかなわれていること」(2)などを原則としている。しかし公共図書館は、「無料貸本屋」や「書籍販売の敵」などと一部で批判されてきた。決して本を貸すことだけが役割ではない。公共図書館の存在意義・使命について、類似する競合施設との比較に基づき、考察する。
2.経営視点から見る公共図書館の存在意義・使命
組織には、企業に代表される営利組織と、公的機関などの非営利組織がある。前者は利益を目的としているのに対して、後者は学術文化の発展や教育の普及、福祉の充実といった営利の追求ではない公共的使命を目的としている。公共図書館は非営利組織に分類され、自治体の税金で運営されている。公共図書館と類似す...