社会福祉士資格に関するレポートです
現代日本の家族のあり方
家族を「制度」としてみた場合、大別して直系家族制、夫婦家族制、複合家族制の三つがある。直系家族制は我が国では「家制度」と呼ばれ、家族そのものが生産共同体としての性格を持つことを背景に血を引き継ぐことに重点を置くものである。夫婦家族制は、近年になって多くみられ雇用労働の一般化、社会保障、個人の権利擁護など近代化し成熟した社会を背景として成立する。複合家族制は俗に言う三世代同居など、少し前までは我が国でも一般的な形態である。家制度が厳格であった時代から近代化し夫婦家族制など個人の尊重が原則とされる形態への移行途中にある形態であり、この形態の特徴である均等な財産分与が夫婦家族制への意向を促した面があると推測する。
また、家族を社会から見た最小単位の「集団」としてみた場合、マードックは夫婦と未婚の子で構成される「核家族」、結婚した子と親の「拡大家族」、一夫多妻や一妻多夫などの「複合家族」を提示している。
いずれにしても、家族とは血縁関係あるいは愛情増悪などの深い感情によって結びついた最小単位のコミュニティーであり、家族の在り方は個人のライフスタイルに大きく関与して...