八洲学園大学2022年秋図書館制度・経営論第2回課題です。
評価 A、最終評価 優 をいただきました。
参考程度にご活用ください。
<レポート内容>
図書館を支える法制度・政策について、下記の例を参考に具体的テーマを1つ設定し、実際の図書館現場との関わりを意識しながら、制度の意義を論じてください。
・公立図書館の無料原則(図書館法)
・図書館で働く職員の資格と雇用(図書館法、学校図書館法、労働関係法規)
・図書館における複写サービスの運用(著作権法)
・社会教育・生涯学習施設としての図書館(社会教育法、生涯学習振興法)
・納本制度のこれから(国立国会図書館法)
・図書館における個人情報の取り扱い(個人情報保護法)
・図書館と出版文化(文字・活字文化振興法)
・子どもの活字離れと図書館の取り組み(子どもの読書活動推進法)
・知る権利と図書館(日本国憲法)
・指定管理者制度のメリット・デメリット(地方自治法)
・図書館における障害者サービスの課題(障害者差別解消法、読書バリアフリー法)
カッコ内は関連法規です。
字数は1,600字程度を目安としてください。上限はシステム上のカウントで20,000字とします。
公立図書館における指定管理者制度のメリット・デメリットについての考察
1.はじめに
筆者は熊本県北部にある町に住んでいる。人口9.036人(令和4年11月)(1)の町である。町には図書館はあるが小規模であるため、近隣の市立図書館の相互利用が可能であり、筆者はもっぱら近隣の図書館を複数利用している。利用しているある市立図書館では今年の春から職員の制服が変わった。また別の市立図書館は、ショッピングモールに移転し、今年4月にリニューアルオープンした。図書館入口前には紀伊国屋書店やカフェがあり明るくおしゃれな雰囲気である。こうした変化する図書館を肌で感じ、「公立図書館における指定管理者制度」についてさらに知りたいと考えた。本レポートでは「公立図書館における指定管理者制度のメリット・デメリットを考察する。
2.指定管理者制度とは
指定管理者制度とは、「地方公共団体が設置する文化施設などの公の施設の管理、運営を株式会社やNPOを含む民間事業者に行わせることが出来る制度」である。(2)2003年に地方自治法第244条の改正により導入された。指定管理者はその施設を有効活用し、収益をあげることも可能であ...