「ソクラテスの弁明」を読んで、考えたことや感じたことをまとめなさい。
1. はじめに
本レポートでは「ソクラテスの弁明」を読んで、考えたことや感じたことをまとめていく。「ソクラテスの弁明」は弟子であるプラトンが書いた、のちに死刑になるソクラテスの裁判の様子を記したものである。
2. ソクラテスとは
「哲学の祖」と言われているソクラテスは自分の無知を知らないことが無知であり、無知なのに知者だと思い込んでいるのは恥ずかしいこと。そして、無知を一番自覚しているのがソクラテスであるため知識を求めざるを得ず、知識を求める喜びを知ること、それを知(ソフィ)に対する愛(フィロ)と考え、フィロソフィを生み出した。そしてアテナイの人々に金儲けに走ったり、名誉を獲得するために生きるのは恥ずかしくないのか。という問いのもと、よいことについて追求した。人々が言うよいは、財産が多いからよいのであって魂が良いわけではないため、目に見える物を思慮するよりも、ときにはそれを犠牲にすることがあっても、魂を配慮してよく生きるべきだと考えた。また、そのように「魂」に配慮してよいあり方をするのが「徳」(アレテー)であるとソクラテスは考えていた。
3. 問答法とソクラテスの罪
ソクラテ...