発達障害の生徒を支援・指導する上でのポイントについて考察しなさい
本レポートでは、発達障害の生徒を支援・指導する上でのポイントについて考察する。
私が考えるポイントは、発達障害の診断名やその有無を鵜呑みにせずに自分で考えることである。私は高等学校での教員を目指しているので、想定されるシチュエーションを高校に設定する。発達障害の生徒が入学してきた場合、情報として中学校での様子や医師からの診断結果などがわかるだろう。一般受験ではなく自己推薦で入学する生徒については実際に話した担当職員からその時の様子や保護者の話も共有される。生徒の態度や今までの状況についてはその生徒の特性を掴むための材料になるが、診断名について鵜呑みにし、その生徒に対する支援を決定してしまうことは、必ずしも生徒のためになるとは言えない。
発達障害の判断基準は頻繁に変化しており、医師が専門家とも限らない。外部と連携する場合、教育にも心理にも強い専門家に診てもらうことが肝心である。また、いくつかの発達障害の特徴を持つ広汎性発達障害や、発達障害と診断は今までされてこなかったが軽度の発達障害を持つ生徒もいるだろう。
高橋氏・内野氏(2006)によって2004から2005年に行われた首都圏...