福祉計画は国の政策やルールに沿う範囲で、市町村が自由に決めることができる。地方の自治を進めていくうえで地域住民の参加が重要な意味を持つので、その住民参加の意義について述べる。
まず住民参加は住民運動と深く結びついており、その背景には高度経済成長期に伴う経済格差の広がりや公害問題が発端となり全国で広がった住民運動がある。その目的として中央集権国家の中で統制された地方自治体の政策や計画などに地域住民の意見を汲みとってもらうことであった。
そして福祉計画は住民活動の計画なので、その策定過程への住民参加が原則になっている。行政や専門家等が勝手に作成し、住民に押し付けるものではない。つぎに現状を把握...