貧困や低所得者問題は昔から存在し、問題の捉え方や、その対応の仕方は時代とともに変化している。近年の生活保護制度の見直しと新たな生活困窮者支援対策について下記に述べる。
まず生活保護制度の見直しと新たな生活困窮者支援対策の背景には近年の景気の悪化や雇用形態の変化により、経済格差が生まれ、低所得者の生活保護受給者が増加していることが発端になっている。まず、第一のセーフティーネットである社会保障制度が機能しないことで生活保護制度を利用する人が増加している。つぎに第二のセーフティーネットである求職者支援制度や住宅手当制度、総合支援資金貸付制度においても対象者が労働する段階まで行けずに、生活保護制度...