国文学概論課題22019~2022年度リポート課題の合格レポートです丸写しはさけて、レポート作成の際の参考資料としてお使いいただけますと幸いです。このご時世で色々と大変だとは思いますが、教員免許取得できるよう一緒に頑張りましょうちなみに夏目漱石の三四郎はぜひ読んでみてください
【課題】
明治・大正期の文学作品の中から一つを選び、それを熟読・分析する中から、次の課題のいずれか一問を選択し、番号に必ず○印を付けて答えなさい。
1「公」と「私」との葛藤から、「近代」とは何かについて考察しなさい。
2「男」と「女」とが、どのように書かれるかを見て、「文学」の役割について考察しなさい。←本リポートではこちらを選択
【リポート本文】
私は「文学」の役割とは物語という媒体を通して、時代への問題提起を投げかけることであると考える。本稿で取り扱う時代は明治・大正の近現代であり、その時代に生み出された夏目漱石の「三四郎」はまさに、物語を通してその時代へ問題提起を投げかける作品となっている。近現代という時代は、超自然的な事象が中心とされた思想が浸透していたこれまでの時代と違い、人間そのものが中心とされる時代である。これはつまり前時代に主流となっていた封建社会的考え方が確固たるものではなくなった事を意味し、「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」というこれまでの固定観念の崩壊の始まりを意味している。しかしこれはあくまで崩壊の始まりであって、完全にこの封建社会的考え方が崩壊したわけ...