日本大学通信教育学部、2023~2024年度の日本経済論のリポート課題②の合格リポート原稿です。提出の際に若干修正を加えております。補助教材などを参考にご自身で作成してください。
丸写しでの提出はおやめください。誤字脱字など修正しておりません。あくまで、ご自身のリポートの参考としてお使いください
戦後の日本では、「終身雇用」と「年功序列」を特徴とした日本的雇用慣行と呼ばれる雇用形態が一般的だった。こうした雇用形態は、高度経済成長期の労働市場に適したものとして作り上げられていたし。しかし、バブル崩壊以降に低迷が続く日本において、すでに終身雇用と年功序列は崩壊していると言ってよい。失業率が上昇すると同時に非正規労働者が増加した日本において、雇用慣行の崩壊は労働者側だけでなく、企業における人材育成にも変化をもたらした。
日本的雇用慣行が変化していった理由として、まず1つ目は少子高齢化社会の進行が挙げられる。これは労働力の高齢化を意味し、従来の年功序列システムでは高序列の労働者が増加してしまう。それを解決するために年功序列を廃止すると、補完システムであった終身雇用も維持できなくなる。2つ目は、グローバル化の進展だ。企業活動が国際的になるにつれ、日本独自の雇用システムを維持することは難しくなる。3つ目は、産業構造の変化だ。技術革新の進展やアジア地域などでの国際分業の進展により、就業構造も弾力的な変貌を迫られ企業の枠組みを超えた雇用調整が求められる。4つ目は労働者の意識変化だ。女性の社...