1.序論
文科省の教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引によると、「近年、都市化、少子高齢化、情報化、国際化などによる社会環境や生活環境の急激な変化は、子どもの心身の健康にも大きな影響を与えており、生活習慣の乱れ、いじめ・不登校などのメンタルヘルスに関する問題、新たな感染症、アレルギー疾患の増加などの心身の健康問題が顕在化しています。」と述べられている。※1
生徒指導は、問題行動のみに対する指導だけでなく、現代社会の認識に立った上で、現代社会の様々な問題を解決し、児童の自立的学習能力や豊かな人間性などの「生きる力」を育み、人格の完成を目指すことを目的としている。
本レポートでは、小学校における不登校児童に対する教育相談を行う場合、どのような点に注意しなければならないのか、また、テキストから得た学びから小学校教諭として自分のクラスに不登校の児童がいた場合にはどのように対応していきたいのかについて述べる。
2.本論
文科省によると、不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくてもできない状況にある者(ただし、...