A.学力観の変遷について学習指導要領の改訂と照らし合わせつつ論じてください。
まず、カリキュラムとその歴史について述べる。そもそもカリキュラムとは、教育の目的・内容等をまとめた課程である。
カリキュラム編成の2つの軸として、以下の2つが挙げられる。
①様々な文化的な価値から選択された教育的価値の内容上の区分(スコープ)
教科は、スコープに基づいて設けられるが、時代や社会のニーズにより、一般的な教科と並んで教科を横断するテーマで教育が行われることがある。
②教育内容を配列し、時間に配当する学習段階の区分(シークェンス)
基礎的なものから発展的・応用的なものというように児童生徒の発達段階が考慮された配列が工夫されるものである。
カリキュラムには、①一般的・基礎的な内容の普通教育、②将来の職業に関連した専門教育に大別される。戦前では、専門教育に重きを置いていたが、戦後は教養教育が重視されたが、すぐに身につかないという課題があった。そこで、全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準を確保できる教育を確保する為に学校教育法等に基づいて、各学校でカリキュラムを編成する際の基準...