課題
小中学校及び特別支援学校では、補聴器や人工内耳を装着した児童生徒が教室で学習しているとき、教師はどのようなことに配慮して指導すればよいか説明せよ。
【聴覚障害教育総論】
① 小中学校及び特別支援学校では、補聴器や人工内耳を装着した児童生徒が教室で学習しているとき、教師はどのようなことに配慮して指導すればよいか説明せよ。
まず教師は、聴覚障害のある子供に対する教育的な関わりをもつさいに、聞こえにくさ
に対する総合的な視点が必要となる。聴覚に障害があると、周囲の音や音声を十分に聞き取ることができないため、音声言語の獲得や音声によるコミュニケーションが困難になる。また、周囲の音や音声は聞こえていたとしても、微妙な音の聞き分けができず「何か言われているのは分かるけれども、何と言われているのかが分からない」といったように、言葉の意味理解が困難になる。聴覚障害による聞こえの困難さは、オージオグラムのような客観的基準で表わされるものだけでなく、本人の年齢や生活環境、音声言語の獲得状況などにより、学習上又は生活上の困難さに個人差があることを留意する必要がある。
聴力障害の程度は、聴力レベル(dBHL)で表わす。周囲の静けさや聞こえる距離によりにより判定されるが、聴力障害のある児童生徒の教育的対応に際しては、平均聴力レベルの数値のみで判断するので...