2022年度合格レポートです!高評価です。参考としてご活用ください。
【課題】
1 テキストの「測定」及び「変化と関係」領域について今日的課題を要約し、学習指導要領解説算数編(平成29年6月)の「C測定」か「C変化と関係」における「数学的活動」の教材を1つ取り上げ、どのような活動を通して算数の何を学ばせるのかについて、具体例を挙げて説明しなさい。
2 テキストの「データの活用」領域についての今日的課題を要約し、学習指導要領解説算数編(平成29年6月)の「Dデータの活用」における「数学的活動」の教材を1つ取り上げ、どのような活動を通して算数の何を学ばせるのかについて、具体例を挙げて説明しなさい。
【解説】
1 「測定」及び「変化と関係」領域の今日的課題を自分なりにまとめ、目標や指導の系統性について学習指導要領を確認し、学習指導要領の「C測定」と「C変化と関係」の内容が学習指導要領でどのように扱われているかを概観した上で、量の概念をどのように育て、単位について理解させ、測定の方法をどのように身につけさせるのか、また、伴って変わる二つの数量の変化や対応の特徴をどのように考察させるのか、具体的に考察していくことを期待したい。
2 「データの活用」領域の今日的課題を自分なりにまとめ、目標や指導の系統性について学習指導要領を確認し、次期学習指導要領の「C変化と関係」や「Dデータの活用」について、数学的活動を通して、目的に応じてデータを集め分類整理して結果を適切に表現し、統計データの特徴を読み取り判断できるようにするため、何をどのように学ばせるのか、また、伴って変わる二つの数量の変化や対応の特徴をどのように考察させるのか、具体的に考察してレポートに活かしてほしい。
【テキスト】
子どもの学びを深める新しい算数科教育法齋藤昇他 東洋館出版
2単位目 初等算数科教育法
「測定」
今日的課題としては、測定領域で扱われる量は、子どもの身の回りの生活によく用いられているものであるが、日常生活でよく使われているからといって、子どもが各種の量の概念や考え方を理解しているとは限らないということである。測定領域で留意すべき点としては、①直接比較→間接比較→任意単位を用いた測定→普遍単位といった順序で教えていく。そして実際の具体物を用いて感覚を養う。②単位の換算。実際に比較、測定をして、量感覚を養う。③時刻と時間。長さ、かさ、重さの単位が十進法を基にしているのに対し、こちらは異なる。繰り返し生活の中で確認をしていく。
具体的な「数学的活動」の例として、私の現在勤務している学校では、先日3年生が、長さの学習において、学校内のものの長さを自分たちでグループになって測定して回った後に、体育館を使って紙を貼り合わせて1億mmを作り上げることで量を体感し、その活動の中で、単位換算を学んでいた。事前にどれくらいになりそうか予想をたてても面白いと思った。これは「算数の学習場面から見いだした問題を解決する活動」である。そのほかにもフィンランドの小学校...