2022年度合格レポートです。高評価です。参考にご活用ください!
【課題】
国語科における書写指導について論じなさい。
【解説】
国語科「知識及び技能」における書写指導についての考え方をまとめる。その際、次の三点に留意する。
1、習字と書写の違いを押さえて、書写指導の役割を説明する。
2、学習指導要領、第4章指導計画の作成と内容の取扱い2のカを踏まえ、書写指導の取扱いを説明する。
3、書写教材を選び、事例を挙げて、具体的な指導方法を自分の言葉で論じる。
【テキスト】
第2版国語科教育入門 長谷川清之明星大学出版部
2単位目
国語科における書写指導について論じる。まず、書写学習は、個別の文字を美しく書くことではなく、文字を正しく整えて書くことに必要な方法(知識)を理解し、それを活かしていろいろな文字を書くことをさしている。基本を習得し、社会生活に生かしていくことを目的とする。その上で習字と書写の違いについて確認したい。「習字」は手本となる文字に従い、繰り返し練習する学習である。それに対し、「書写」は文字や文を、字のごとく「書き写す」という意味で、日常的なものである。正しく整えてかくことの原則を「知る」、「見る」、「書く」、「確かめる」などの活動を織り交ぜて、書くこと自体の原理原則を習得するものである。ちなみに印象として「書写」の授業と聞くと、毛筆を浮かべる場合が多いかと思うが、硬筆を使用する書写も含んで「書写」である。書写指導については、平成32年実施の学習指導要領で、〔知識及び技能〕、「我が国の言語文化に関する事項」に示されており、役割としては、文字を正しく整えて書くことができるようにする、ものとされている。硬筆を使用する書写の指導は各学年で行い、毛筆を使用する書写の指導は3年生以上の各学年で...