東京福祉大学心理学部通信課程の「心理学統計法」のレポートです。A判定と「よく調べてよく書けている」という所見を採点者よりいただいたものです。参考になれば幸いです。
設題:「下記の言葉をすべて用いながら、統計的 仮 説 検 定 に つ い て 述 べ よ 。「母 集 団 」・「 標 本 」・ 「 帰 無 仮 説 」・「 対 立 仮 説 」・「 有 意 水 準 」 」
「下記の言葉をすべて用いながら、統計的仮説検定について述べよ。「母集団」・「標本」・「帰無仮説」・「対立仮説」・「有意水準」なお、言葉を用いる順番は特に指定しない。」
本稿では、統計的検定仮説のプロセスについて具体例とともに述べる。加えて、心理学論文においてどのように心理統計が使われているのかについて、調べた結果をまとめる。本稿では、以下の架空の例を用いる。Mさんは、『スマホ脳』という本を読み、スマホ(=スマートフォン)と集中力の関係について関心を持った。そこで、全国の小学生のうち、スマホを持っている子と持っていない子とでは学力差はあるかをテーマに研究をすることにした。そして、スマホを持っている小学生15人と持っていない小学生15人について、全国統一テストの点数のデータを集めた。Mさんは、データを集めた30人について、スマホを持っているグループをA群、持っていないグループをB群とし、それぞれの平均点を出してみた。それぞれの群の平均点を�!、�!という記号で表すと、�!−�!=−5という結果となり、スマホを持っている群の得点が持っていない群の得点よりも5点低くなった。ここでまず始めに、...