【内容】
2022年度 佛教大学 Z5105 特別な教育的ニーズの理解と支援の受理レポートです。
【レポート設題】
特別の支援を必要とする生徒の学習上・生活上の困難さと、個別の教育的ニーズに対応していくための支援の概要について述べよ。
【参考文献】
・特別支援教育の基礎・基本(2020) / 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 / ジアース教育新社
【教授からのレポート所見】
特別の支援を必要とする生徒の学習上・生活上の困難さと個別の教育的ニーズに対応していくための支援の概要についてはまとめられています。
今後は,特別支援教育は特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍するすべての学校において実施されるもの→社会的に自立できるように支援を必要としている子どもだけでなく周囲への教育も必要であることについても学習を進めてください。
レポート作成の参考に使用してください。
1. 特別の支援を必要とする生徒の学習上・生活上の困難さ
現在推進されているインクルーシブ教育では、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会の実現を目指している。それを踏まえて、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みが構築されており、一緒に学習や体験をする機会が増えている。そこで、特別の支援を必要とする生徒の学習上・生活上の困難さを把握しておくことは重要だと考える。ここではその、特別の支援を必要とする生徒の学習上・生活上の困難さについて、具体的に視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱を例に挙げて個々に纏めていく。
(1) 視覚障害
人間は行動する際、周囲の状況からの適切な情報を得て、その情報に基づいて行動し、かつ、その結果についてフィードバックを得て、さらに行動を調整していく。視覚はこれらの過程に大きく関与しており、重要な感覚である。
具体的に視覚障害における主な困難として以下の3つが挙げられる。
① 周囲の状況がよく分からないが故に目的の場所へ移動すること
② 文字の読み書き、図形・絵の読み取りや表現
③ 食事、衣服の着...