科目名:教育心理学
リポート設題:
教師の勢力資源およびリーダーシップの捉え方について説明し、それらを踏まえて学年(あるいは校種)に応じた児童生徒への指導行動・コミュニケーションのとり方について考察しなさい。
1.教師の勢力資源
担任教師や教科担任が変わった途端、勉強が好きになったり、成績が上がったり、クラスの雰囲気が変わったり、ということはよく耳にする。このような背景には、教師がもつ特定の”勢力”の影響があり、児童が教師の指示や指導に従ったり、注意に耳を傾けたり、学級活動や授業に意欲的に取り組んだりする理由を教師の勢力資源という。
本リポートでは、教師の勢力資源およびリーダーシップの捉え方について明らかにし、それらを踏まえた上で学年に応じた児童生徒への指導行動・コミュニ―ケーションのとり方について考察していく。
① 親近・受容
親近感や被受容感に基づく勢力資源である。被受容感とは、杉山祟(2002)によると、「自分は他者からそれなりに大切にされている」という認識と情緒と定義される。
人間的魅力にあふれ、児童生徒自ら悩みや相談を打ち明けようと思え、頼りがいのある教師こそが親近・受...